スケアクロウマンの第4話をみました。
タイトルは、「遠い日のノクターン」。
きれいな話でした。
町に住んでいた男女二人のおはなしです。
町を出た男性と、町に残った女性の娘が再会したとき、
お互いに相手が何者かをわかっていながら、
それをあえて明らかにすることなく会話を続けるシーンが
せつなくも、美しかった。
そこで、こんなことを考えていました。
たとえば、
「愛してるよ」とか、
「ずっと忘れられなかった」とか、
「僕が君の父親なんだ」とか。
すごく大事なことって、言葉にすると陳腐なものになってしまうことがある、と。
直球すぎると、逆に伝わらなくなることがある。
たとえば、愛する人を想って作ったものを、そっと渡すだけの方が、
「君を愛している」とかいう言葉より、何倍も気持ちが伝わることもある。
ひどく落ち込んだとき、横でただ一緒に泣いてくれることが、
どんな励ましの言葉よりもうれしかったりする。
人間て、不思議なもんだな。と思います。
私自身、毎日「愛してるよ」って言われるよりも、
しぐさや表情とか、一緒にいるときの空気でそれが伝わってくる方が
断然幸せな気持ちになります。でもそれは人それぞれだとは思いますが。
スケアクロウマンや、今回の登場人物たちにも、
そんな言葉にならない愛情表現があふれていた気がします。
それが、私の胸にぐいぐい喰い込んできたのでした。